やる気って、所詮「気まぐれ」でしかないんですね。
昔、全く勉強のやる気がない塾生がいました。地アタマは良かったので成績自体はそう悪くはなかったのです。
しかし塾に来ても座って椅子を回転させてるだけとか、ボーッと漫画書いてるだけとか。
見かねて「ねえ、やる気がないんなら来なくていいんやない?なんで来るの?」と声を掛けました。すると「はぁ~い」と言ってとりあえず勉強するふりはします。
というか、毎回このやり取りなので、ある日「時間とお金がもったいないし、周囲にもいい影響ないで。迷惑やから帰ったら?」と言いました。
すると、「いや先生、やる気にさせるのが先生の仕事じゃないんですか?やる気にさせて下さいよ」と言い返してきたのですね。
私「あらまぁ…残念ながらやる気にするのは私の仕事じゃないんやね。やる気って気まぐれやもん。やる気スイッチと言ってる所も、見つけてあげるよとは言ってるけど、スイッチを入れてあげるよ、とは言ってないでしょ。スイッチは自分以外は入れられないんやで。気まぐれやから。あなたの気まぐれに私が付き合う必要はないよね。だからやる気になってから来てね」と言って、その日は帰って貰いました。
保護者の方が飛んできて、「すみませんでした…」って平身低頭にされるので、その後その生徒ともう一度、なぜ勉強はするべきなのかからよく話しました。
その生徒は元々甘えたかっただけなのでよく理解してくれて、しっかり積極的に勉強するようになりました。
ま、やる気なんてそんなもんです。
ゆえに当塾では、そんな気まぐれに頼らず「習慣化」しようと言っています。
具体的には「何かをキッカケにしてそれを実行する」という事です。
例えば、朝起きてトイレから出たら単語10コ見直してみるとか、
自宅に帰ってきて、自分の部屋のドアを閉めたら腕立て伏せ20回とか、
なにかいつも何気なくやる事をやった時をキッカケに、それを実行するというもの。
それが習慣化です。
みなさんもこれ、やってみたらいかがでしょう。結構効果ありますよ。