塾長の私がみんなによく言うのは、
「世の中の大事故は、すべてケアレスミスが重なって起きる」
そうなんです。
何気ないミス、これが重なって大変な事故になるのですね。
ちょっとくらいとかいうのもそう。運転中にちょっとだけLINE打とうとか、ちょっとだけ音楽聞く操作しようとか、ちょっとだけ賞味期限切れてる、ちょっとなら…。こういう気持ちが大事故・事件を引き起こすのです。
本当は、ミスでなく必然的な原因があるのに、ミスで片付けてしまいます。
そうすると、原因を追究しないので、永遠に改善できないのです。
「ケアレスミス」と答えた子には、ミスした理由を聞きだしてください。
理由が答えられたら、ミスは失くせますし、少なくとも減ってはいきます。
ミスの原因は3点です。
A:問題の読み違いまたは、問題を最後まで読まない。
B:数字、文字が乱雑で自分でも読めない上に途中式を書かない。
C:そもそも、ミスではなく根本がわかっていない。
Aが原因のお子さんは、小学生の頃から、「直ぐにできる」「30秒以内にできる」
問題しかやっていないお子さんに見受けられます。
あの有名チェーン教室なんかでやってるやり方ですね。
もっと掘り下げると、「早くできたらいい」と指導されてきて、「丁寧に」や「深く」考える練習を積まなかったことが原因です。
Q:では、どんな練習をしていけば治るのでしょうか?
A:お子さんひとりの力では治らないでしょう、おそらく。
① 問題を吟味し、1分は考えないとできない問題
3分、5分、10分以上に分類します。
② 早く解くことを禁止します。
③ 1分考える問題を解かせます。(これは、さほど難しくありません)
④ ③ができたら、3分考える問題に移ります。(③で慣れていたら、考えらます)
途中で、投げ出しそうになったら、
どの部分を注意して読めばいいかと
わからなくても最低3分は考えるようにさせます。
⑤ ④が出来たら、5分の問題、10分の問題へ進化させていきます。
ま、こういう事が出来たら、ドンドン点数は上がっていきますよ。
当塾では、早くやる事も大事とは言いますが、しっかり時間かける所はかけてやります。
そしてでるようになれば、それを早くできるようにしていけばいい事なのですね。
まずは、デキないとどーしよいもありません。