大阪の高校野球界で、ひとつの事件がありました。
夏の選手権大会へ第1回目からの参加皆勤校は、全国で15校しかないのですが、大阪府立市岡高校はそのうちの1校で、大阪府では唯一の皆勤校です。
その市岡高校、今回のベンチ入り登録は16名でしたが、インフルエンザによる体調不良者が8名を超え、やむなく第1回戦を棄権する事になりました。苦渋の決断だったと思います。
OBたちもとても残念がっています。
ま、かろうじて連続出場は認められたのでまだよかったですが。
しかしこれ、この事態は予測できなかったものなのでしょうか?
・直近でいうと、試合日は確かに雨天で1週間ずれましたが、1週間前にはわかっていたこと。もちろんインフルにかかろうと思ってかかった人はいないでしょうけど、高校3年間で一番大切な大会です。体調面の管理はいったいどうなってたのか?
・ベンチ入り登録は変更がききます。部員数がもっといればそれができたはず。どうして部員数がそこまで少なくなっていたのか。また市岡ほどの名門校がその対策は全然やらなかったのか?
ここで危機感というものが出てきます。
そう、どのタイミングでどれほどの危機感を持っていたか?
これが適切であればこんな事態は回避できていたでしょう。だって最悪の事態です。
部員不足は一朝一夕には解決しない問題です。でも大事な大会前に体調云々はホント由々しき事態で、そういうチームだからこそ危機感もなく人気がなくなっていった、とは考えられないでしょうか。
野球だけでなく勉強でも何でも一緒です。危機感を持つ者と持たぬ者。由々しき事態になってから気が付くのです。
それでは遅いのですね。
市岡高校野球部のOBとしての忸怩たる思いもありますが、もっともっと大きく警鐘を鳴らすべきであったと深く反省しております。