夏目漱石の小説「こころ」に、「精神的に向上心のない者はバカだ」
という一文が出てきます。
高校の時、国語の教科書にこの小説「こころ」が出てきて、面白そうなので本を買って読みました。
「精神的に向上心のない者はバカだ」
この一文を見た時、すごいショックを受けたのを思い出します。
さて、向上心。少しでも良くなりたい、少しでも上手くなりたい、と上を目指す心持、ですね。
これがあるのは、動物の中でも人間だけなんですよね。ま、類人猿にまで拡げたらどうか、なんていう議論もあるのでしょうが。
イルカや犬や猫が芸をするのは、やると餌をもらえたり、やらないと叩かれたりするから。
決して向上心がある訳ではありませんね。
そう考えていくと、向上心は人間だけのもの、という事になります。という事は、「向上心がないなら人間ではない」と言えます。
向上心のない人=自らを高めようとするのではなく、怒られないと(恐怖を感じないと)やらない、エサがないとやらない、という人。
そういう事なのですね…。
当時、その恐怖感から、ものすごい「ショック」でした。
さて皆さんは、如何ですか?もちろん私は現在もこの課題に都度煩悶しております。