日大問題でのワイドショーのコメンテーターで、
「だいたいスポーツなんて余暇でやるもんなんだから、ワイワイと楽しくやれればいいのよ!そもそもがおかしいんですよ」
というのがあり、学識者と言われるオバサンの発言でしたが、ビックリしました。
こんなオバサン達が、これまでの日本を作ってきたのかなあ…って。
スポーツは勝利を目指します。相手に勝とうと思わないならそれはスポーツではありません。トレーニングかエクササイズか、レクリエーションですわ。
学生・学徒におけるスポーツの目的は「教育」なのではないでしょうか。
スポーツを通した人間形成こそが学生・学徒スポーツの使命であろうと、私の経験からそう思っています。
「人間教育」は大きく言うと、
1.人としての「徳」 2.知識や技能
この2つを教わり育てていく事です。
その本質は、この2つから「人としての心」を育てていく事ではないでしょうか。
心がどこにあるのかわかりませんが、その心を高めるために、日々の鍛錬があるのだと思っています。そのために練習をし技能を磨くのです。
少しでも上を目指す、今日より明日少しでも上手くなってたい、強くなってたい。
まさしく「向上心」ですよね。
教育を目的に、人間としての成長のために、人生のヒーローになってもらうために、
勝利する事を目標として切磋琢磨し、精一杯努力し、
試合をして勝った事や負けた事を通じて価値ある体験をする。
そこには感性も必要ですし、協調性や仲間の大切さも必要です。
そこの場でしか体験できないことがあるのですね。
勝つこと負ける事どちらも貴重な体験です。負けを知らない勝者はいない、失敗を知らない成功者もいない。
それをどう落とし込み受け取らせてあげるか、それが指導者としての腕の見せ所ですよ。
学業は、人として生きていく上での知識を身に着け、そこから「人としての徳」も育っていくもの。
もちろん教育の一環です。
そしてスポーツは前述した通り。
なにが違うのでしょう?どう分けられるのでしょう?
まさしく「文武は一徳」です。
冒頭の、
「だいたいスポーツなんて余暇でやるもんなんだから、ワイワイと楽しくやれればいいのよ!そもそもがおかしいんですよ」という言葉、
では学業でも「余暇でやるもんやからワイワイと楽しくやれりゃあいい」とそのオバサンは言うでしょうかねぇ…。言わないでしょうね(笑)。